ヨーク大学日本語科二学年読解・会話教材 AS/JP2000 6.0 Reading Comprehension and Dialogue
第25課「会食」Dining together
ヨーク大学の日本語のクラスでは、時々学生と先生が会食をしますが、最近は試験中でみんな忙しくてなかなか集まることができませんでした。ジュリーさんのクラスでは、中間試験が終わった後で、先生の島田先生を囲んでどこかへ食事に行く話が進んでいます。授業が終わるのが六時半で、その後なら、かなり大勢の人が行かれるようです。それで、来週の木曜日の晩にしようということになりました。初めは日本料理がいいということだったのですが、かなり高いし、三十人も入れるような大きな部屋のある店はあまりないので、結局、中国料理の「食べ放題」の店にすることになりました。飲み物以外は、値段もみんな同じだし、いろいろなものが食べられるので、いつも「金欠病」で、おなかがすいている学生には最適です。ジュリーさんのクラスには、学生が全部で二十八人いるのですが、みんなの都合を聞いてみると、三人が来られないそうです。食事代は、全部「割り勘」にして、飲み物は飲んだ人が払うということになりました。食べに行く料理屋は大学からそんなに遠くないのですが、歩いては行けません。幸い、先生も含めて、車を持っている人が七人いるので、何とか分乗して行けます。レストランで待ち合わせることになって、集合時間は六時半です。
「会話」Dialogue ジュリー:先生、今日は少し早目にクラスを終わらせてはいけませ 島田先生:ああ、今晩は会食の日でしたね。いいですよ。三十分ぐ ジュリー:どうもすみません。みんな楽しみにしています。 ジュリー:全部で、二十五人だったのですが、二人病気中で、急に 島田先生:どうぞ、どうぞ。他の人にも聞いてみて下さい。ところ ジュリー:はい、そうです。先生はクラスの後直接いらっしゃれま 島田先生:いいえ、一度、研究室にもどって、あとかたづけをして からになります。クラスは六時で終わることにしましょ う。ジュリーさんは六時十分頃僕の部屋に来てくれませ ジュリー:分かりました。私も銀行に行かなければならないので、 その後研究室にうかがいます。 ジュリー:失礼します。
© Norio Ota 2008 |